怪人二十面相传(『怪人二十面相』│“壮二君的奇思妙想”│第三天│中日互译)

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怪人二十面相传(『怪人二十面相』│“壮二君的奇思妙想”│第三天│中日互译)

怪人二十面相传
『怪人二十面相』作者:江戸川乱歩
2021年1月29日,翻译『怪人二十面相』的第三天。
昨天,说到实业家巨头羽柴家的大儿子从南洋回来,可喜可贺。可是随之而来的是二十面相盯上了他家的那罗曼诺夫王室王冠上的6个大钻石。这跟“铁圈套”有什么关系呢?我们今天继续看下去吧。看看小学生壮二君会有什么奇思妙想呢?想看中文的小伙伴儿们直接拉到文末。
鉄のわな

 そのダイヤモンドというのは、ロシアの帝政没落ていせいぼつらくののち、ある白系はっけいロシア人が、旧ロマノフ家の宝冠を手に入れて、かざりの宝石だけをとりはずし、それを、中国商人に売りわたしたのが、まわりまわって、日本の羽柴氏に買いとられたもので、価あたいにして二百万円という、貴重な宝物ほうもつでした。
その六個の宝石は、げんに、壮太郎氏の書斎の金庫の中におさまっているのですが、怪盗はそのありかまで、ちゃんと知りぬいているような文面です。
その予告状をうけとると、主人の壮太郎氏は、さすがに顔色もかえませんでしたが、夫人をはじめ、お嬢さんも、召使いなどまでが、ふるえあがってしまいました。
ことに羽柴家の支配人近藤こんどう老人は、主家の一大事とばかりに、さわぎたてて、警察へ出頭しゅっとうして、保護をねがうやら、あたらしく、猛犬を買いいれるやら、あらゆる手段をめぐらして、賊の襲来しゅうらいにそなえました。
羽柴家の近所は、おまわりさんの一家が住んでおりましたが、近藤支配人は、そのおまわりさんにたのんで、非番の友だちを交代に呼んでもらい、いつも邸内には、二―三人のおまわりさんが、がんばっていてくれるようにはからいました。
そのうえ壮太郎氏の秘書が三人おります。おまわりさんと、秘書と、猛犬と、このげんじゅうな防備の中へ、いくら「二十面相」の怪賊にもせよ、しのびこむなんて、思いもよらぬことでしょう。
それにしても、待たれるのは、長男壮一君の帰宅でした。徒手空拳としゅくうけん、南洋の島へおしわたって、今日こんにちの成功をおさめたほどの快男児ですから、この人さえ帰ってくれたら、家内のものは、どんなに心じょうぶだかしれません。
さて、その壮一君が、羽田はねだ空港へつくという日の早朝のことです。
あかあかと秋の朝日がさしている、羽柴家の土蔵どぞうの中から、ひとりの少年が、姿をあらわしました。小学生の壮二君です。
まだ朝食の用意もできない早朝ですから、邸内はひっそりと静まりかえっていました。早起きのスズメだけが、いせいよく、庭木の枝や、土蔵の屋根でさえずっています。
その早朝、壮二君がタオルのねまき姿で、しかも両手には、何かおそろしげな、鉄製の器械のようなものをだいて、土蔵の石段を庭へおりてきたのです。いったい、どうしたというのでしょう。おどろいたのはスズメばかりではありません。
壮二君はゆうべ、おそろしい夢をみました。「二十面相」の賊が、どこからか洋館の二階の書斎へしのびいり、宝物をうばいさった夢です。
賊は、おとうさまの居間にかけてあるお能の面のように、ぶきみに青ざめた、無表情な顔をしていました。そいつが、宝物をぬすむと、いきなり二階の窓をひらいて、まっくらな庭へとびおりたのです。
「ワッ。」といって目がさめると、それはさいわいにも夢でした。しかし、なんだか夢と同じことがおこりそうな気がしてしかたがありません。
「二十面相のやつは、きっと、あの窓から、とびおりるにちがいない。そして、庭をよこぎって逃げるにちがいない。」
壮二君は、そんなふうに信じこんでしまいました。
「あの窓の下には花壇がある。花壇がふみあらされるだろうなあ。」
そこまで空想したとき、壮二君の頭に、ヒョイと奇妙な考えがうかびました。
「ウン、そうだ。こいつは名案だ。あの花壇の中へわなをしかけておいてやろう。もし、ぼくの思っているとおりのことがおこるとしたら、賊は、あの花壇をよこぎるにちがいない。そこに、わなをしかけておけば、賊のやつ、うまくかかるかもしれないぞ。」
壮二君が思いついたわなというのは、去年でしたか、おとうさまのお友だちで、山林を経営している人が、鉄のわなを作らせたいといって、アメリカ製の見本を持ってきたことがあって、それがそのまま土蔵にしまってあるのを、よくおぼえていたからです。
壮二君は、その思いつきにむちゅうになってしまいました。広い庭の中に、一つぐらいわなをしかけておいたところで、はたして賊がそれにかかるかどうか、うたがわしい話ですが、そんなことを考えるよゆうはありません。ただもう、無性むしょうにわなをしかけてみたくなったのです。そこで、いつにない早起きをして、ソッと土蔵にしのびこんで、大きな鉄の道具を、エッチラオッチラ持ちだしたというわけなのです。
壮二君は、いつか一度経験した、ネズミとりをかけたときの、なんだかワクワクするような、ゆかいな気持を思いだしました。しかし、こんどは、相手がネズミではなくて人間なのです。しかも「二十面相」という希代きだいの怪賊なのです。ワクワクする気持は、ネズミのばあいの、十倍も二十倍も大きいものでした。
鉄わなを花壇のまんなかまで運ぶと、大きなのこぎりめのついた二つのわくを、力いっぱいグッとひらいて、うまくすえつけたうえ、わなと見えないように、そのへんの枯れ草を集めて、おおいかくしました。
もし賊がこの中へ足をふみいれたら、ネズミとりと同じぐあいに、たちまちパチンと両方ののこぎりめがあわさって、まるでまっ黒な、でっかい猛獣の歯のように、賊の足くびに、くいいってしまうのです。家の人がわなにかかってはたいへんですが、花壇のまんなかですから、賊でもなければ、めったにそんなところへふみこむ者はありません。
「これでよしと。でも、うまくいくかしら。まんいち、賊がこいつに足くびをはさまれて、動けなくなったら、さぞゆかいだろうなあ。どうかうまくいってくれますように。」
壮二君は、神さまにおいのりするようなかっこうをして、それから、ニヤニヤ笑いながら、家の中へはいっていきました。じつに子どもらしい思いつきでした。しかし少年の直感というものは、けっしてばかにできません。壮二君のしかけたわなが、のちにいたって、どんな重大な役目をはたすことになるか、読者諸君は、このわなのことを、よく記憶きおくしておいていただきたいのです。
铁  圈  套
那个钻石是在沙俄政权衰败以后,一个白俄罗斯人得到了旧罗曼诺分家的王冠,将上面装饰的钻石取下卖给了一个中国商人,后几经转手,被日本的羽柴家买下,听说价值200万日元,是一件珍贵的宝物。现在,那6个钻石被壮太郎收藏在书房的保险柜里,从预告通知函的字面上看,怪盗连钻石的存放处都知道的一清二楚。 接到预告通知函后,主人壮太郎脸色一点也没变。但他的夫人,女儿,仆人等都害怕的直发抖。尤其是羽柴家的管家近藤老人,他觉得这是主人家的一件大事,吵吵着要去警察去寻求保护,再买一只猛犬啦,所想的这一切都是为防备怪盗的袭击。羽柴家的附近住着一户警察,于是近藤管家就拜托这个警察,叫他的朋友在非值班时来羽柴家,这样羽柴家就能经常有2-3个警察在巡逻。
然后壮太郎还有三个秘书,这样一来,即便他是二十面相的盗贼,想潜入有警察,秘书,猛犬的戒备森严的防备,也是很难吧。
虽是那么说,能等待的就是长男壮一回家了。壮一徒手空拳的就去了南洋,能取得今日的成功,是一个痛快男儿。只要他回来了,这个家里是多么的安心踏实啊。然后,那是壮一到达羽田机场的早晨。秋日旭日的阳光照射着,从羽柴家仓库里出来一个少年的身影,他就是小学生壮二。早饭还没准备好,整个宅院静悄悄的。只有麻雀在庭院里,树枝上,仓库房顶上,飞来飞去叽叽喳喳叫个不停。
那天早晨,壮二穿着毛巾睡衣,两手抱着一个看着挺可怕的铁做的一样东西,从仓库的台阶上走下来。他到底怎么了,惊讶的可不光是麻雀。
壮二昨晚做了一个可怕的梦。梦见那二十面相的怪盗不知道从何处潜入了洋楼二楼的书房,偷走了宝物。那盗贼像父亲房间挂着的能的面具一样,有着一张令人毛骨悚然苍白且没有任何表情的脸。然后那盗贼偷了宝物突然打开二楼的窗户,跳向了那黑暗的院子。
“哇”的一声,就醒了。幸好是个梦,可总觉着好像会发生和梦里一样的事儿。
壮二坚信“二十面相那家伙一定会从那个窗户跳下去,然后穿过院子逃跑”。
“那个窗户下面是个花坛,他一定会踩坏那个花坛的”正空想着,壮二的头里突然浮现一个奇妙的想法。
“对,就那么办。这个办法好。在那个花坛里设下一个铁的圈套,如果正如我的那样发生的话,那个贼一定会横穿那个花坛。在那里设下一个铁的圈套,没准还能抓到那个贼”。
壮二想到的这个圈套,是去年,他父亲的朋友,一个经营山林的人,想找人做一个铁圈套,带着一个美国做的样品来了,壮二一直记着那个东西一直放在仓库里。
壮二一直沉浸在自己的想法里,在宽敞的院子里,设下一个铁圈套,到底能不能抓住贼,也没什么把握,但是也没有想那些的时间。只是特别想做一个铁圈套。因此,壮二与平时不同特意早起,悄悄的去了仓库,费劲巴力的拖着那个大的铁圈套。壮二想起曾经有过一次抓到老鼠时那激动愉快的心情。可是,这次对手不是老鼠,是人啊,而且还是一个叫做二十面相的罕见的怪盗啊。这可比抓到老鼠时的喜悦大十倍,二十倍啊。壮二将这个铁圈套搬到了花坛中央,用足力气将带有锯齿的这个圈套打开,固定好,为了不让这个圈套露馅,用周围的枯草等遮盖起来。如果这个贼脚踩到了的话,就和老鼠一样当时的情况一样,忽然啪的一声,两侧的锯齿紧闭,好像一直黝黑的,庞大的猛兽的牙齿一样,咬住那贼的脚踝。只要不是贼的话,很少有人去那个地方的。“这样一来不错啊。应该能顺利的抓到贼,万一,这贼被这个铁圈套狠狠的夹住,不能动了。那简直太爽了。希望能顺利的抓到他。”
壮二摆出一副向神仙祈祷的样子,笑嘻嘻地回房了。
其实,就是一个小孩子单纯的想法而已,可是别小瞧少年的直觉。壮二设下的铁圈套之后会起到多大的作用呢,各位读者请深深的记住这个铁圈套。个人微信号:ojyosama00公众号ID:OSAKARR00-扫码关注我呀-

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